諏訪大社明神として崇尊されている諏訪大社は、諏訪湖をはさんで、その南
に上社、北に下社が鎮座している。上社は本宮と前宮、下社は春宮と秋宮に分
れており、この四社をあわせて「信濃國一之宮諏訪大社」と称しています。
祀られていますのは、男神・建御名方神(たけみなかたのかみ)と女神・八坂
刀売神(やさかとめのかみ)です。下社には御二柱に併せて、御兄神八重事代
主神(やえことしろぬしのかみ)を祀っておりますが、古くは一般的に上社に
男神、下社には女神の信仰が広く伝わっております。
諏訪大社の全国に分布する御分社は、一万有余社を数えます。古くから「雨や
風を司る竜神の信仰」、「水や風に関係する農業の守護神としての信仰」、
水の信仰から「海の守護神・海上の安全の神」、また武田信玄に代表される
「軍神・勝負の神としての信仰」、「水イコール生命の根源・生活の源を司る
神としての信仰」から「交通安全・身体健康・開運長寿・家内安全を祈る信仰
」など、さまざまな信仰が見られます。
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